一般社団法人日本肝胆膵オンコロジーネットワーク(JON-HBP)は、肝・胆道・膵がんに対する有効な治療開発や新規治療の確立、さらには、がん臨床研究を行う研究者のサポート、そして一般市民に対する、肝・胆道・膵がんの診療に関する情報提供を目的とし、令和3年1月に発足いたしました。初代代表理事・理事長 古瀬純司先生の多大なるご尽力により、短期間に多くの施設のご参加といくつかの臨床試験が提案・施行され、これからの発展がますます期待されるところでもあります。この大切な時期に、本法人の理事長を仰せつかったことは大変光栄であると同時に,その重責に身の引き締まる思いです。
現在、日本肝胆膵オンコロジーネットワーク(JON-HBP)は、施設会員66施設、賛助会員20施設(2022年3月)にご参加いただき、肝・胆道・膵がんに関する臨床試験と臨床研究に特化した点からいうと本邦最大の法人でもあります。肝・胆道・膵がんは、わが国では毎年10万人以上が診断される、罹患数の多い疾患ですが治療成績は未だ十分とは言えず、この難治がんの克服には、手術、薬物療法、放射線治療、などそれぞれの進歩と、外科、内科、放射線科の緊密な連携による集学的治療が必須です。
一方、患者さんに対する最適な治療の提供や患者さん中心の医療の実現のためには、患者さんや市民の意向とニーズを知ることに加え、一般の方々への適切な情報提供も大切です。
わたしたちは、日本肝胆膵オンコロジーネットワーク(JON-HBP)を通じて、さまざまな研究グループ、企業、患者さんの支援団体、海外の研究者などと連携することで、アジアを中心とした国際的な連携をも視野に入れて、肝・胆道・膵がん治療の発展に貢献したいと考えています。
次の10年,20年を見据えた肝・胆道・膵がんの診療の未来を輝けるものとするために,ひいては国民の健康と福祉に貢献するために,古瀬顧問(初代理事長)、上野事務局長はじめ理事、社員、会員の皆様とともに、全身全霊で努力精進してまいります。
ご支援,ご指導のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
令和4年4月吉日
代表理事・理事長 永野 浩昭